使い終わったラップやホイルの芯がおしゃれなツール立てに生まれ変わる 初心者向け優しいリメイク
「家に溜まっているけれど、どうしよう」と感じる不用品はありませんか。使い終わったラップやアルミホイルの芯も、その一つかもしれません。しっかりとした筒状で、そのまま捨てるのは少しもったいないと感じる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、そんな使い終わった芯を素敵に生まれ変わらせるリメイクDIYをご紹介します。少し手を加えるだけで、机の上やキッチン、玄関などで活躍するおしゃれなツール立てになります。難しい工程はありませんので、DIYがはじめての方でも安心して挑戦していただけます。完成した時には、不用品が役立つものに変わる喜びと達成感を感じていただけるでしょう。
準備するもの
このDIYに必要なものは、身近にあるものや、100円ショップなどで手軽に手に入るものばかりです。
- 使い終わったラップやアルミホイルの芯:数本(今回は3本を使用します。長さが異なるとより表情豊かになります)
- お好みの布や紙:芯を包める量(ハギレや包装紙の切れ端でも構いません)
- ボンド(木工用ボンドなど):布や紙を貼るために使用します
- ハサミ:布や紙を切るために使用します
- カッターナイフ(必要に応じて):芯を好みの長さに切る場合に使用します
- 定規:長さを測ったり、直線を引くために使用します
- 鉛筆やチャコペン:印をつけるために使用します
- (必要に応じて)厚紙や段ボール:ツール立ての底に使用します
作り方(詳細な手順)
それでは、ツール立て作りの手順をゆっくりと見ていきましょう。焦らず、一つ一つの工程を丁寧に進めてください。
ステップ1:芯の準備
まず、使い終わった芯を用意します。長いまま使うこともできますが、今回は少し高さを変えてみましょう。
- 定規を使って、作りたい高さ(例えば、15cm、12cm、10cmなど)を芯に鉛筆で印をつけます。複数の芯を使う場合は、それぞれ異なる高さにすると面白いでしょう。
- 印をつけた箇所で芯を切ります。ハサミでも切れますが、厚みがある場合はカッターナイフを使うとまっすぐに切れやすくなります。
- カッターナイフを使う際は、下にカッターマットなどを敷き、定規を当てながらゆっくりと、刃を少しずつ進めるように切ってください。一気に切ろうとせず、何度かに分けて刃を入れるのがコツです。手指の安全には十分ご注意ください。
ステップ2:布や紙の準備
芯に貼り付ける布や紙を準備します。
- 芯の周囲長を測ります。柔らかいメジャーを使うか、芯の周りに紙を巻き付けて印をつけ、その紙の長さを測ります。
- 芯の高さに、上下の折り返し分(それぞれ1.5cm〜2cm程度)を足した長さを計算します。
- 用意した布や紙に、手順1で測った周囲長に重ねしろ(1cm〜1.5cm程度)を足した幅と、手順2で計算した高さを鉛筆やチャコペンで印をつけます。
- 印に合わせて、ハサミで布や紙を丁寧に切り取ります。切り口がまっすぐになるように注意しましょう。
ステップ3:布や紙を芯に貼る
いよいよ芯に布や紙を貼り付けていきます。
- 芯の側面にボンドを薄く均一に塗ります。または、両面テープを側面にぐるりと貼ります。端から端までしっかりと貼りましょう。
- 芯の端に、切り取った布や紙の端を合わせ、貼り始めます。
- 芯をゆっくりと転がしながら、布や紙を巻きつけていきます。空気が入らないように、指で軽く押さえながら丁寧に貼っていきましょう。
- 巻き終わりの部分は、重ねしろにボンドを塗るか、両面テープでしっかりと貼り付けます。端が剥がれてこないように注意してください。
- 上下の折り返し部分(1.5cm〜2cm程度)にボンドを塗り、芯の内側に折り込んで貼ります。ここをきれいに仕上げると、完成度がぐっと高まります。ハサミの先などで押さえながら貼るとやりやすいでしょう。
ステップ4:複数の芯を組み合わせる(任意)
複数の芯を使う場合は、これらを組み合わせて一つにします。
- 布や紙を貼り終えた複数の芯を、机の上などに並べて、好みの配置を決めます。
- 芯同士をボンドや両面テープで貼り合わせます。貼り合わせる面にボンドを塗り、しっかりと数分間押さえて固定します。乾くまで時間がかかる場合は、洗濯ばさみなどで仮留めしておくと安定します。
ステップ5:底をつける(任意)
ツール立ての中にペンやハサミを入れた時に、芯を通り抜けてしまわないように底をつけることもできます。
- 芯(または組み合わせた複数の芯の底面)を厚紙や段ボールの上に置き、鉛筆で底の形をなぞります。
- なぞった線に沿って、ハサミで厚紙や段ボールを切り取ります。
- 切り取った厚紙や段ボールの底面にボンドを塗り、芯の底に貼り付けます。しっかりと押さえて固定します。
これで、おしゃれなツール立ての完成です。ボンドが完全に乾くまで、しばらく置いておきましょう。
失敗しないためのコツ・注意点
- 芯を切る際に、無理に力を入れると曲がったり潰れたりすることがあります。焦らず、少しずつ刃を進めるのが大切です。
- 布や紙を貼る際は、最初の一周を丁寧に貼ると、その後の仕上がりがきれいになります。もし途中で空気が入ってしまっても、乾く前にそっと剥がして貼り直せば大丈夫です。
- ボンドは乾くと透明になるタイプがおすすめです。はみ出してしまっても目立ちにくいでしょう。
- 複数の芯を貼り合わせる際は、しっかりと密着させることが安定性の鍵です。乾く前に動かさないようにしましょう。
完成作品の紹介と活用例
いかがでしょうか。使い終わったただの芯が、こんなにおしゃれなツール立てに生まれ変わりました。選ぶ布や紙の柄によって、和風にも洋風にも、可愛らしくもモダンにも印象が変わります。
完成したツール立ては、机の上に置いてペンやハサミ、定規、カッターナイフなどをまとめておくのに便利です。細長いキッチンツールを立てたり、玄関で靴べらや傘の柄、印鑑などを一時的に入れたりするのにも役立ちます。
お孫さんへのプレゼントとして、お好みの柄の布で作ってあげるのも素敵かもしれません。手作りの温かさがきっと喜ばれるでしょう。自分で作ったものが、毎日の生活の中で実際に役立つ姿を見ると、特別な達成感があるものです。
まとめ
今回は、使い終わったラップやホイルの芯という、普段は捨ててしまうような不用品を活用したツール立てのDIYをご紹介しました。
材料はほとんど家にあるものか、安価に手に入るものばかりです。工程もシンプルで、ご自身のペースでゆっくりと作業していただけます。身近なものを生まれ変わらせるリメイクは、新しい趣味として、また日々の生活に小さな彩りを加えるものとして、きっと楽しんでいただけるはずです。
「これは何かに使えないかな」と不用品を見る目が変わってくるかもしれません。ぜひ、次のリメイクDIYにも挑戦してみてください。