使わないフォトフレームがおしゃれなインテリアトレイに生まれ変わる 簡単DIY
ご自宅に、昔使っていた古いフォトフレームが眠ってはいませんか。写真を入れて飾っていたけれど、今はもう使っていない、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな使わないフォトフレームが、ちょっとした工夫でおしゃれなインテリアトレイに生まれ変わります。玄関の鍵置き場に、リビングの小物整理に、ベッドサイドのアクセサリー置きに。様々な場所で活躍してくれる実用的なアイテムです。
このDIYは、難しい工程はありませんので、ものづくりは初めてという方でも安心して挑戦していただけます。家にいる時間を活用して、不用品を素敵なアイテムに変身させてみましょう。
準備するもの
このDIYで使うのは、ご家庭にあるものや、お近くのホームセンター、100円ショップなどで手軽に手に入るものがほとんどです。
- 古いフォトフレーム: 木製が加工しやすくおすすめです。サイズは問いません。
- 塗料: アクリル絵の具、水性ペンキ、スプレー塗料など、お好みのもの。複数の色を使っても良いでしょう。
- 筆または刷毛: 塗料に合わせて選びます。スプレー塗料の場合は不要です。
- 紙やすり: 番手は180〜240程度の中目が扱いやすいです。
- 接着剤: 木工用ボンドや多用途ボンドなど。
- 下準備・保護用の新聞紙やビニールシート: 作業場所を汚さないために使用します。
- 拭き取り用の布やキッチンペーパー:
- (必要であれば)ドライバー: フレームの裏板などを外すのに使います。
- (お好みで)装飾用の布、紙、リボンなど: トレイの内側やフレームを飾るために使います。
- (お好みで)ニス: 仕上げに塗ると耐久性が増し、ツヤが出ます。
詳細な手順
ここからは、フォトフレームをインテリアトレイに変身させる具体的な手順を、丁寧にご説明します。ご自身のペースで、ゆっくりと進めていきましょう。
ステップ1: フレームの分解と清掃
まず、フォトフレームから写真、ガラス板、裏板などを全て取り外します。ガラス板は割れやすいので、取り扱いには十分ご注意ください。今回はトレイとして使用するため、ガラス板は使いません。フレーム本体に付いているホコリや汚れを、乾いた布などで丁寧に拭き取ります。
ステップ2: 表面の研磨
フレームの表面が滑らかでなかったり、古い塗料や傷がある場合は、紙やすりを使って軽く研磨します。力を入れすぎず、フレームの木目に沿って優しくこするのがコツです。特に角の部分は、少し丸みを帯びさせるように研磨すると優しい印象になります。研磨が終わったら、出てきた木屑をしっかりと拭き取ります。
ステップ3: 塗装
作業場所を新聞紙やビニールシートでしっかりと保護します。お好みの塗料と筆(または刷毛)を使って、フレーム全体を塗ります。
- 一度に厚く塗ろうとせず、薄く均一に塗ることを意識します。薄く塗ることでムラになりにくく、乾きも早くなります。
- フレームの溝や、裏側など、塗りにくい部分も丁寧に塗料を乗せていきます。
- 塗り終わったら、塗料の説明書きにある時間を目安に、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させます。
- 一度塗りで色が薄い場合や、より鮮やかにしたい場合は、完全に乾燥してから二度塗りを行います。重ね塗りをすることで深みのある色合いになります。
スプレー塗料を使う場合は、換気の良い場所で、フレームから少し離して薄く吹き付けるようにします。こちらも一度に厚塗りせず、乾燥させてから重ね吹きすると綺麗に仕上がります。
ステップ4: 装飾(お好みで)
塗装が完全に乾いたら、さらに自分好みに装飾を加えることができます。
- フレームの溝に沿って、細めのリボンや麻ひもなどを接着剤で貼り付ける。
- トレイの内側になる部分(裏板があった場所)に、お好みの柄の布や包装紙などをサイズに合わせて切り、接着剤で貼り付ける。布や紙を貼る前に、フレームの内側の寸法を正確に測っておくと良いでしょう。
- アンティーク風に仕上げたい場合は、塗料が乾いた後に、別の色の塗料をかすれさせるように塗ったり、角の部分を紙やすりで軽く削って下地の色を見せる「エイジング加工」を施すのも素敵です。
装飾に使用した接着剤も、しっかりと乾燥させます。
ステップ5: 仕上げ
必要に応じて、塗装や装飾の保護、またはツヤ出しのためにニスを塗ります。ニスを塗ることで耐久性が増し、汚れが付きにくくなります。
- ニスも塗料と同様に、薄く均一に塗るのがポイントです。
- 塗りにくい部分は、筆の角を使って丁寧に塗ります。
- 塗り終わったら、ニスが完全に乾燥するまでしっかりと時間を置きます。ニスの種類によっては乾燥に時間がかかる場合がありますので、説明書きをよくご確認ください。
ニスが完全に乾けば、おしゃれなインテリアトレイの完成です。
失敗しないためのコツ・注意点
- 焦らず乾燥させる: 塗装やニスは、完全に乾く前に触ると指紋が付いたり、剥がれたりしてしまいます。説明書きの乾燥時間は必ず守り、時間に余裕を持って作業を進めましょう。
- 塗装は薄く重ね塗り: 一度に厚く塗るとムラの原因になります。多少面倒でも、薄塗りを繰り返す方が綺麗に仕上がります。
- 換気をしっかりと: 塗料やニスを使用する際は、窓を開けるなどして必ず換気を十分に行ってください。
- 作業場所の保護: 新聞紙やビニールシートを敷いておけば、塗料が垂れても安心です。作業後のお掃除も楽になります。
- ガラス板は使用しない: トレイとして使用する際に、上に置いたものが滑ったり、ガラスが割れる危険があるため、ガラス板は取り付けないようにします。
もし塗装に失敗してしまっても、大丈夫です。乾燥後に紙やすりで表面を軽く削り、再度塗装すれば修正できます。完璧を目指しすぎず、気軽に挑戦してみてください。
完成作品の紹介と活用例
完成したインテリアトレイは、ご自身のオリジナリティが光る素敵な一品です。どのような場所に飾って、どのように使うか、考えるのも楽しみの一つです。
例えば、
- 玄関: 帰宅した際に鍵や時計、アクセサリーなどを一時的に置く場所として。
- リビングやダイニング: メガネやリモコンなど、ついつい散らかりがちな小物をまとめる定位置として。
- ベッドサイド: 寝る前に外したアクセサリーや読みかけの本、アロマなどを置くスペースとして。
- デスク: ペンやハサミなどの文房具、小さなメモ帳などをまとめて置くのに便利です。
- ドレッサー: メイク用品やスキンケア用品を並べる化粧トレイとして。
また、心を込めて手作りしたこのトレイは、お友達やご家族へのプレゼントとしても喜ばれるでしょう。
使い慣れたフォトフレームが、全く新しい、しかも実用的なアイテムとして生まれ変わる。この変化を自分の手で生み出すことは、大きな達成感につながります。
まとめ
今回は、使わなくなったフォトフレームをリメイクして、おしゃれなインテリアトレイを作る方法をご紹介しました。特別な技術や道具はほとんど必要なく、ご自宅にある不用品が素敵なアイテムに生まれ変わる、初心者の方にぴったりのDIYです。
色や装飾の選び方次第で、様々なテイストのトレイを作ることができます。ぜひ、ご自身のセンスを活かして、世界に一つだけのオリジナル作品を作ってみてください。
このDIYを通して、ものづくりの楽しさや、身近な不用品を再利用する面白さを感じていただけたら嬉しく思います。次は何をリメイクしてみようか、きっと新しいアイデアが浮かんできますよ。