しっかりした空き箱がおしゃれな道具箱に生まれ変わる 初心者向け優しいリメイク
ご家庭に、少ししっかりした作りの空き箱はございませんか。例えば、お菓子が入っていた箱や、電化製品の化粧箱、ギフトボックスなどです。捨てるには惜しいけれど、そのままでは使い道がないと感じているかもしれません。
本日は、そんな「しっかりした空き箱」を、暮らしに役立つおしゃれな道具箱にリメイクする方法をご紹介します。難しい作業は一切ございません。家に眠っている不用品が、ちょっとした工夫で素敵なアイテムに生まれ変わります。
このDIYは、初めての方でも安心して取り組めるように、一つ一つの工程を丁寧にご説明いたします。完成すれば、工具を入れたり、裁縫道具を整理したりと、様々な用途で活躍することでしょう。世界に一つだけのオリジナル道具箱作りを、ゆったりとした時間の中で楽しんでみませんか。
おおよその難易度:★☆☆☆☆ (初心者向け) おおよその作業時間:半日〜1日程度(乾燥時間を含む)
準備するもの
- メインとなる空き箱: 蓋つきで、ある程度しっかりした厚みのあるものを選びます。お好みのサイズで構いません。
- 内側・外側に貼る布や紙: 木綿のハギレ、包装紙、千代紙、壁紙の残りなど、お好みの柄や素材のものをご用意ください。箱の表面積の目安として、内側用と外側用でそれぞれ箱を展開した際の面積の約1.5倍程度あると安心です。
- ボンドまたは木工用接着剤: 布や紙を貼るために使用します。速乾性でないもののほうが、貼り直しがきくので初心者の方にはおすすめです。
- ハサミ: 布や紙をカットするために使用します。
- カッターナイフ: 箱の加工や布・紙の直線カットに使用することがあります。新しい刃を使うと安全で仕上がりがきれいです。
- カッターマット: カッターナイフを使用する際に、下に敷いて机などを傷つけないようにします。
- 定規: サイズを測ったり、直線にカットする際に使用します。金属製だとカッター使用時にも安心です。
- ヘラまたは定規の側面: 布や紙を貼る際に、空気を抜いたりシワを伸ばしたりするのに使用します。
- 筆または刷毛: ボンドを均一に塗るために使用します。
- (オプション)仕切り用の材料: 段ボールや厚紙など。
- (オプション)取っ手や留め具: 皮の端切れ、リボン、紐、ボタン、マグネットなど。
作り方
さあ、空き箱を道具箱に生まれ変わらせる作業を始めましょう。焦らず、ご自身のペースで進めてください。
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箱の準備:
- まず、使用する空き箱をきれいに拭いて、汚れやホコリを取り除きます。
- 蓋と本体が分かれるタイプの箱であれば、作業がしやすいです。蝶番などで繋がっている場合は、そのまま作業を進めます。
- 箱に破れている箇所や弱い部分があれば、内側からテープなどで補強しておくと丈夫になります。
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貼る布や紙のサイズ決めとカット:
- 箱の内側と外側に貼る布や紙のサイズを決めます。箱の各面に、貼り付ける布や紙を少し大きめに(目安として各辺プラス1~2cm)カットします。角や厚みの部分は、実際に貼りながら調整するので、ここでは大まかなサイズで構いません。
- 特に、箱の側面や蓋の側面など、厚みがある部分に貼る布や紙は、箱の厚み分も考慮してカットする必要があります。
- 柄物の場合は、完成した時のイメージを考えながらカット位置を決めると良いでしょう。
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内側に布や紙を貼る:
- まずは箱の内側から貼っていきます。底面、側面の順に貼ると、柄の継ぎ目が目立ちにくくなります。
- 貼る面にボンドを薄く均一に塗ります。塗りすぎると布や紙に染み出てくることがあるので注意が必要です。
- 布や紙を静かに箱の内側に置き、中心から外側に向かってヘラや定規の側面を使って空気を抜きながらしっかりと貼り付けます。
- 角の部分は、布や紙を切り込みを入れるなどして、箱の形に合わせてきれいに折り込んで貼り付けます。この時、布が厚い場合は角がもたつきやすいので、余分な布をカットするなど調整が必要です。
- 全ての面に貼り終えたら、ボンドがしっかり乾くまで置いておきます。
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外側に布や紙を貼る:
- 内側と同様に、箱の外側にも布や紙を貼っていきます。底面、側面、蓋の上面、側面の順で貼るのが一般的です。
- 外側も内側と同様に、ボンドを薄く均一に塗り、中心から外側へ空気を抜きながら丁寧に貼り付けます。
- 箱の縁や角の部分は、内側に少し折り込むようにして貼ると、仕上がりがきれいです。ここも布が厚い場合は、余分な部分をカットしてください。
- 蓋と本体の繋ぎ目がある場合は、繋ぎ目に沿ってカッターで切り込みを入れるか、繋ぎ目をまたぐように貼るか、箱の構造に合わせて判断してください。切り込みを入れる場合は、内側に貼った布を切ってしまわないように注意が必要です。
- 貼り終えたら、再度ボンドが完全に乾くまでしっかりと時間を置きます。
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(オプション)仕切りを作る:
- 道具箱として使う際に便利なのが仕切りです。段ボールや厚紙を使って、箱の内寸に合わせた仕切りを作ります。
- 箱に収納したい道具のサイズに合わせて、仕切りの高さや間隔を決めます。
- 段ボールなどをカットし、ボンドで貼り合わせたり、切り込みを入れて組み合わせたりして、箱の中に収まる仕切りを作ります。
- この仕切りも、余った布や紙を貼って装飾すると、統一感が出てより素敵になります。
- 仕切りは箱に固定しても良いですし、取り外し可能にしておくと便利です。
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(オプション)取っ手や留め具をつける:
- 持ち運びたい場合は、蓋や側面に取っ手をつけます。リボンや皮の端切れをボンドで貼り付けたり、穴を開けてネジで固定したりする方法があります。
- 蓋が勝手に開かないようにしたい場合は、マグネットや面ファスナー、ボタンと紐などで留め具をつけることができます。箱のデザインに合わせて選びましょう。
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仕上げ:
- 全ての工程が終わったら、ボンドが完全に乾いていることを確認します。
- 必要であれば、角の処理が甘い部分などを補修します。
- お好みで、レースやボタン、タグなどを貼り付けて装飾を加えることもできます。
失敗しないためのコツ・注意点
- ボンドの量: ボンドは薄く均一に塗るのがポイントです。塗りすぎると布や紙に染み込んでシミになったり、乾燥に時間がかかりすぎたりします。
- 空気抜き: 布や紙を貼る際は、中心から外側へしっかりと空気を抜いてシワにならないようにします。特に広い面を貼る際は丁寧に行ってください。
- カッターナイフの扱い: カッターナイフを使用する際は、必ずカッターマットを敷き、刃の進行方向に手を置かないように十分注意してください。一度に力を入れすぎず、数回に分けてゆっくりと刃を進めると安全です。
- 乾燥時間: ボンドの種類によって乾燥時間は異なります。説明書きをよく読み、完全に乾くまで触らないようにしましょう。生乾きの状態で動かすと、ずれたり剥がれたりする原因になります。
- 角の処理: 箱の角は布や紙の厚みが出て処理が難しい部分です。無理に一枚で包まず、適度に切り込みを入れたり、別の小さな布や紙を上から貼ったりする方がきれいに仕上がる場合があります。
完成作品の紹介と活用例
無事に道具箱が完成しましたでしょうか。空き箱だったものが、布や紙を貼ることで見違えるように素敵になったことと思います。
この道具箱は、あなたの工夫次第で様々な使い方ができます。
- 工具入れとして: ドライバーやペンチ、メジャーなど、よく使う工具をまとめておくのに便利です。
- 裁縫箱として: 糸、針、ハサミ、メジャーなど、裁縫に必要な道具一式を収納できます。
- 文房具入れとして: ペン、鉛筆、ハサミ、ノリ、テープなど、デスク周りの文房具を整理できます。
- 趣味の道具入れとして: 絵の具や筆、編み物道具、カメラの小道具など、ご自身の趣味に関する道具をまとめておくのにぴったりです。
- 小物収納として: 充電器やケーブル類、印鑑や通帳などの貴重品、アクセサリーなど、散らかりがちな小物をすっきりと収納できます。
お気に入りの布や紙で飾り付ければ、リビングや書斎に置いてもインテリアとして馴染みます。ご自身で使うだけでなく、仕切りをつけるなど工夫して、大切な方へのプレゼントとして贈るのも喜ばれるでしょう。手作りの温かさが伝わる素敵な贈り物になります。
完成した時の達成感は格別です。ぜひ、この新しい道具箱を日々の暮らしの中でご活用ください。
まとめ
本日は、ご家庭にある「しっかりした空き箱」を使った道具箱のリメイク方法をご紹介いたしました。特別な技術や高価な材料は不要です。身近にある不用品と少しのアイデア、そして丁寧な作業によって、実用的でおしゃれなアイテムが完成します。
今回の経験を活かして、他のサイズの箱や、別の柄の布・紙を使って、様々なデザインの道具箱や収納ボックス作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。不用品を捨てずに活かすリメイクDIYは、環境にも優しく、暮らしを豊かにする素敵な趣味となるでしょう。
はじめてのリメイクDIY、お疲れ様でした。また次のDIYでお会いしましょう。