古いタオルケットが暖かくて洗えるベッドサイドマットに 初心者向け優しいリメイク
はじめに
ご家庭に眠っている古いタオルケットや毛布はございませんか。使わなくなったけれど、捨てるにはもったいないと感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、そのような古いタオルケットを素敵に生まれ変わらせ、お部屋で活躍する暖かくて洗えるベッドサイドマットを作る方法をご紹介します。
特別な技術は必要ございません。お裁縫が久しぶりという方でも、ご自身のペースでじっくりと取り組んでいただけます。完成したマットは、ベッドから降りた時の足元を暖かく包み込み、またご家庭で手軽に洗濯できるので、いつも清潔に保つことができます。不用品を活用し、実用的で温かみのあるアイテムを手作りする喜びをぜひ体験してください。
このDIYの難易度は「易しい」、おおよその作業時間は「1時間〜2時間程度（乾燥時間を除く）」です。
準備するもの
始める前に、以下のものをご準備ください。
- 古いタオルケットまたは毛布: 1枚〜数枚（作りたいマットの大きさや厚みに応じてご用意ください。複数枚重ねるとよりふっくらと仕上がります。）
- 滑り止めシート: マットのサイズに合わせて必要な量
- 糸: タオルケットの色に近いもの、またはアクセントになる色（丈夫な手縫い糸かミシン糸）
- ミシン または 手縫い針
- 裁ちばさみ
- 定規またはメジャー
- チャコペン または 鉛筆、マーカー
作り方
ステップ 1：生地の準備とカット
- 古いタオルケットを洗濯し、十分に乾燥させてください。清潔な状態から始めることが大切です。
- 作りたいベッドサイドマットのサイズを決めます。例えば、縦60cm、横40cmなど、ご自身のベッド脇に合ったサイズを検討してください。
- タオルケットを広げ、決めたサイズに合わせてチャコペンなどで印をつけます。複数枚重ねて厚みを出す場合は、全てのタオルケットに同じ印をつけてください。
- 印をつけた線に沿って、裁ちばさみで丁寧にカットします。生地が厚い場合は、無理せず少しずつ切ってください。
ステップ 2：生地を重ねて仮止め
- カットしたタオルケットを、必要な枚数重ねます。端がぴったり揃うように丁寧に重ねてください。
- 重ねた生地がずれないように、まち針を使って全体を固定します。特に端の部分は、多めにまち針を打つと縫いやすくなります。
- もし可能であれば、端から1cm程度のところに、しつけ糸で仮縫いをすると、まち針だけよりもさらに安定します。このしつけ糸は後で抜いても構いません。
ステップ 3：マットの周りを縫う
- 重ねて仮止めした生地の端から、約1cm〜1.5cm内側を縫い始めます。
- ミシンを使用する場合は、厚地縫い用の針と糸を使用するとスムーズです。縫い始めと縫い終わりは、返し縫いをして糸がほどけないようにしっかりと留めてください。速度はゆっくり目に、生地の厚みに注意しながら進めましょう。
- 手縫いの場合は、丈夫な「本返し縫い」や「半返し縫い」で、縫い目が均一になるように丁寧に縫い進めます。角の部分は、一度針を刺したら布を回し、方向を変えてから次の縫い目を始めると綺麗に仕上がります。一周ぐるりと縫い、端をしっかりと閉じます。
ステップ 4：キルティングで強度とふっくら感を出す（任意）
- マット全体の強度を高め、中綿（重ねたタオルケット）の偏りを防ぐために、表面から数カ所を縫い止める「キルティング」を行います。必須ではありませんが、行うことでより丈夫で形崩れしにくくなります。
- マットの表面に、等間隔で印をつけます。例えば、縦横20cm間隔で格子状に印をつける方法や、対角線上にバツ印をつける方法などがあります。簡単な模様で構いません。
- 印をつけた箇所を、ミシンまたは手縫いで縫い止めます。手縫いの場合は、裏側まで針を通してしっかりと糸を引き締め、玉結びで固定します。玉結びを隠すようにすると見た目が綺麗です。ミシンを使用する場合は、通常の縫い方で線に沿って縫います。
ステップ 5：滑り止めシートの取り付け
- 滑り止めシートを、完成したマットの裏側のサイズに合わせてカットします。マットのサイズよりも少し小さめにすると、端からシートが見えにくくなります。
- 滑り止めシートをマットの裏面に重ねます。
- シートの四隅と、必要であれば数カ所を、糸でマットの裏面に軽く縫い止めます。滑り止め用の接着剤を使用する方法もありますが、縫い止める方が洗濯にも強く、安心してお使いいただけます。
ステップ 6：仕上げ
- 縫い終わりや仮止めに使った糸で、余分なものがあれば丁寧にカットします。
- 全体の形を整え、完成です。
失敗しないためのコツ・注意点
- 生地の厚み: タオルケットを複数枚重ねるとかなり厚くなります。ミシンを使用する場合は、針が折れないように速度を落とし、無理に進めないことが大切です。手縫いの場合は、指ぬきを使うと針を押しやすくなります。
- 仮止めをしっかりと: 縫っている途中で生地がずれると仕上がりが歪んでしまいます。特に周りを縫う前には、まち針や仮縫いでしっかりと固定しましょう。
- キルティングの縫い方: キルティングの縫い方が多少歪んでも、手作りの温かみとして捉えましょう。均一に縫うことよりも、生地の偏りを防ぐという目的を意識すると気が楽になります。
- 滑り止めシート: 滑り止めシートは敷くだけでも効果がありますので、縫い付けるのが難しい場合は、マットの下に敷いて使うだけでも十分です。
完成作品の紹介と活用例
古いタオルケットが見違えるように、暖かくふっくらとしたベッドサイドマットに生まれ変わりました。ご自身で手作りした世界に一つだけのマットです。
- ベッドサイドに: 冷えやすいベッドから降りた足元を優しく温めてくれます。
- リビングの足元に: ソファの前に置いて、足元を温めるミニラグとしてもお使いいただけます。
- プレゼントに: 手作りの温かさが伝わるプレゼントとして、ご家族やご友人に贈るのも喜ばれることでしょう。
- お手入れ: タオルケット素材なので、ご家庭の洗濯機で丸洗いできます。（ただし、厚みがあるので洗濯機の容量にご注意ください。）
不要になったものが、日々の暮らしを快適にする実用的なアイテムとして再び活躍する。これはリメイクDIYの大きな魅力の一つです。
まとめ
今回は、古いタオルケットを使って、暖かくて洗えるベッドサイドマットをDIYする方法をご紹介しました。難しい工程はなく、どなたでも挑戦しやすいプロジェクトです。
ご自宅に眠る不用品に新たな命を吹き込み、ご自身の手で形にする喜びは格別です。完成した時の達成感とともに、ぜひ日々の生活で愛用してください。
このマット作りでリメイクDIYの楽しさを感じていただけたら幸いです。次はどのような不用品を生まれ変わらせてみましょうか。