古い木製ハンガーがおしゃれな壁掛けフックに生まれ変わる 初心者向け優しいリメイク
はじめてのリメイクDIYへようこそ
このサイトでは、ご自宅にある不用品を使い、誰でも簡単におしゃれなアイテムを作るリメイクDIYをご紹介しています。
今回は、クローゼットの奥に眠っている使わなくなった木製ハンガーを活用するアイデアです。温かみのある木製ハンガーが、玄関やリビング、洗面所などで活躍するおしゃれな壁掛けフックに生まれ変わります。
難しい工程はございません。初めての方でも取り組みやすいよう、一つ一つの手順を丁寧にご説明いたします。時間をかけてじっくりと、オリジナルの壁掛けフック作りに挑戦してみませんか。
完成すれば、ご自身の生活で活用できるだけでなく、大切な方へのプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
準備するもの
まずは、作業を始める前に必要なものを揃えましょう。特別なものはほとんどなく、ご家庭にあるものや、近くのホームセンターで手に入るものばかりです。
- 使わない木製ハンガー: 2〜3本程度(フックの数によって調整します)
- 木材の端材: ハンガーを取り付けるためのベース板として使います。長さ30〜50cm、幅5〜8cm、厚さ1〜2cm程度のものが扱いやすいでしょう。ホームセンターで安価に入手できますし、不要な木材があればそれも活用できます。
- 木ネジ: ハンガーフック部分をベース板に固定するため、また、ベース板を壁に固定するために使います。長さは取り付けるものに合わせて数種類用意すると安心です。
- サンドペーパー: 木材の表面や切り口を滑らかにするために使います。(粒度150〜240程度)
- (必要に応じて)塗料またはワックス: 木材の色を変えたり、保護したりする場合に使用します。水性塗料や蜜蝋ワックスなどが扱いやすいでしょう。
- 木工用ボンド: ネジだけでなく、ボンドも併用するとより頑丈に仕上がります。
工具:
- ドライバー: 木ネジを締めるために使用します。電動ドライバーがあると作業が楽になります。
- のこぎり: 木製ハンガーのフック部分を切り出すために使います。
- 金槌: 壁にフックを固定する際に、下穴を開けたりするのに使うことがあります。
- メジャーまたは定規: 寸法を測るために使用します。
- 鉛筆: 印をつけるために使用します。
- 電動ドリル: 壁に固定する際に、壁の材質によっては下穴開けやアンカーを打ち込むために必要になります。壁の材質をご確認ください。
- 水平器: ベース板を壁にまっすぐ取り付けるためにあると便利です。
作り方:詳細な手順
さあ、実際に壁掛けフックを作っていきましょう。一つ一つのステップを丁寧に進めていきます。
ステップ1:木材の準備と加工
使用する木材(ベース板とハンガー)の準備です。
- ベース板の確認とカット: 用意した木材端材が希望の長さやサイズになっているか確認します。長すぎる場合はのこぎりでカットします。ホームセンターで購入する際に、希望のサイズにカットしてもらうと手間が省けます。
- サンドペーパーで磨く: ベース板の表面全体と、カットした切り口をサンドペーパーで丁寧に磨きます。ささくれや角を滑らかにすることで、安全性が高まり、仕上がりも美しくなります。
- ハンガーのカット位置決め: 木製ハンガーから壁掛けフックとして使用したい部分(通常はフックの付いた上の湾曲部分)を選びます。のこぎりでカットする位置を鉛筆で印つけます。フックの根元から数センチ下でカットすると、取り付けやすくなります。フック部分だけを使用する場合は、金属フックの根元ギリギリでカットします。
- ハンガーをカットする: 印をつけた位置でのこぎりを使ってハンガーをカットします。ゆっくりと一定のリズムで引くようにすると、きれいに切ることができます。安全のため、作業用手袋を使用することをおすすめします。
- 切り口を磨く: カットしたハンガーの切り口も、サンドペーパーで丁寧に磨き、滑らかにします。
ステップ2:ベース板への取り付け位置決め
カットしたハンガーフック部分を、ベース板のどこに取り付けるかを決めます。
- 配置を決める: ベース板の上に、カットした複数のハンガーフック部分を並べてみます。フック同士の間隔や、ベース板の端からの距離をどのようにするか、全体のバランスを見ながら配置を決めます。
- 印をつける: 配置が決まったら、それぞれのハンガーフック部分をネジで固定する位置に鉛筆で印をつけます。フック一つにつきネジ2箇所で固定すると安定します。
ステップ3:ベース板にハンガーを取り付ける
いよいよハンガーフック部分をベース板に固定する作業です。
- 下穴を開ける(推奨): ネジを打つ位置に、電動ドリルを使って下穴を開けると、木材が割れにくくなります。下穴の直径は、使用する木ネジの直径よりも少し細いものを選びます。
- 木工用ボンドを塗る: ハンガーフック部分の裏面(ベース板と接する面)に木工用ボンドを少量塗ります。
- ネジで固定する: 印をつけた位置にハンガーフック部分を置き、上から木ネジでしっかりと固定します。ドライバーを使って、ネジ頭が木材に埋まりすぎないように注意しながら締め付けます。ボンドが乾くまで動かさないようにします。
ステップ4:塗装・装飾(任意)
お好みに合わせて、色を塗ったり飾りをつけたりする工程です。
- 塗装またはワックスがけ: ベース板やハンガー部分に、お好みの塗料やワックスを塗ります。木目を生かしたい場合はワックスがおすすめです。塗料を塗る場合は、二度塗りするとよりきれいに仕上がります。塗装が完全に乾くまで待ちます。
- 飾り付け: ステンシルで文字や模様を入れたり、簡単な飾りパーツを取り付けたりして、オリジナリティを加えることもできます。
ステップ5:壁への取り付け準備
完成した壁掛けフックを壁に取り付けるための準備です。
- 壁の種類を確認する: 取り付けたい壁が石膏ボード、木壁、コンクリートなど、どのような材質かを確認します。壁の材質によって、適切な固定方法やネジの種類が異なります。
- ベース板にネジ穴を開ける: 完成した壁掛けフックのベース板に、壁に固定するためのネジ穴を2箇所以上開けます。壁の材質に合わせた適切なネジを使用するために、ネジ頭のサイズに合わせた下穴を開ける必要があります。
- 壁に取り付け位置の印をつける: 壁の取り付けたい高さと位置を決め、水平器を使ってまっすぐになるように鉛筆で印をつけます。
ステップ6:壁に取り付ける
いよいよ壁掛けフックを壁に固定します。
- 壁に下穴を開ける(必要なら): 壁の材質によっては、電動ドリルで下穴を開ける必要があります。特に石膏ボードの場合は、石膏ボード用アンカーを使用すると、よりしっかりと固定できます。アンカーの使用方法は、製品の説明に従ってください。
- ベース板を固定する: ベース板のネジ穴と壁につけた印の位置を合わせ、水平器で傾きがないか確認しながら、木ネジまたは壁に合わせたネジでしっかりと固定します。
これで、オリジナルの壁掛けフックが完成です。
失敗しないためのコツ・注意点
- ネジ選び: 使用するネジの長さは、固定したいものの厚み(この場合はハンガーとベース板、そして壁材)を考慮して選びます。長すぎると壁の裏側に出てしまう可能性がありますし、短すぎると強度が不足します。
- 下穴の重要性: 木材にネジを直接ねじ込むと、木材が割れてしまうことがあります。特に木材の端に近い位置にネジを打つ場合は、必ず下穴を開けるようにしてください。
- 壁への固定: 壁の材質を必ず確認し、それに適した固定方法を選びましょう。石膏ボードに重いものを掛ける場合は、石膏ボード用アンカーを使用するなど、補強を検討してください。
- 安全第一: のこぎりや電動工具を使用する際は、軍手や保護メガネを着用するなど、安全に十分配慮してください。
- 焦らないこと: 各工程を急がずに、ゆっくりと丁寧に進めることが成功の秘訣です。もし少し失敗しても、やり直せることも多いものです。
完成作品の紹介と活用例
完成した木製ハンガーの壁掛けフックは、シンプルながらも温かみのある、おしゃれなアイテムに生まれ変わりました。
- 玄関で: 鍵や帽子、折り畳み傘やエコバッグなどを掛けるのに便利です。
- リビングで: 軽い上着を一時的に掛けたり、フェイクグリーンやドライフラワーを飾るフックとしても使えます。
- 洗面所やキッチンで: タオルやエプロンを掛けるなど、様々な場所で活躍します。
- プレゼントに: ご自身で作った温かみのあるフックは、新築祝いや誕生日などのプレゼントとしてもきっと喜ばれることでしょう。
使われなくなったハンガーが、生活の中で活躍する実用的なアイテムになることで、物への愛着も増し、作ったことへの達成感も感じられるはずです。
まとめ
今回は、ご家庭で眠っている木製ハンガーを再利用し、簡単にできるおしゃれな壁掛けフックの作り方をご紹介しました。
不要になったものが、少し手を加えるだけで素敵なインテリアになるのは、リメイクDIYの大きな魅力です。今回の壁掛けフック作りを通して、DIYの楽しさや、物を大切にする気持ちを感じていただけたなら幸いです。
このフックを基本に、フックの数を増やしたり、ベース板に装飾を加えたりと、様々なアレンジも可能です。ぜひ、ご自身のアイデアを加えて、世界に一つだけのアイテムを作ってみてください。
これからも、「はじめてのリメイクDIY」では、初心者の方でも気軽に挑戦できるリメイクアイデアをご紹介していきます。ぜひ、他の記事もご覧いただき、次のDIYのヒントを見つけていただければと思います。